まもなく世界文化遺産!? in ロストック
ロストックには、世界が注目するある“モノ”があるんです。
北ドイツのハンザ同盟都市の一つであるロストックは2018年に、800歳を迎えました。
そのロストックの中央教会として今でも堂々と街の中心にあるのが、
聖マリア教会 (St. Marienkirche)です。
実はその教会内で1472年に作られた「天文時計」が世界中の観光客を魅了しています。
何がすごいのかというと、
「1472年に作られた当時のほぼオリジナルの状態で今でも動き続けている。」
ということ。
ハンザ同盟が栄えた時代、ハンザ同盟都市ではこのような天文時計があちらこちらで
つくられましたが、老朽化や主に第二次世界大戦の際に破壊されてしまったなどの理由でここまで状態の良いものは世界でもかなり珍しいものなのです。
さらにもっとすごいことは、
この時計が、時間だけではなく、季節、星座、そして月の満ち欠けを示していること。
地球を時計の中心だと考えるて、針の先についている太陽と月の位置が、実際の宇宙での位置と一致しているのです。例えば、満月の時は、太陽、地球、月が一直線になります。
こんなことが、日本では室町時代で武士たちが戦っていた同時期に考えられていたと思うと、またまた驚いてしまいます。
そしてこの時計はもちろん、電気なんかで動いてはいません。
手巻きのぜんまい式時計です。
毎朝6時、教会の天文時計専門のおじいちゃんエンジニアが毎日愛情込めて点検をし、そしてぜんまいを回しているのです。
500年以上の時を刻み続ける時計の「カチンカチン・・・」となる音は、静かな教会で時計を前に座っているとき、すっと心を安らげてくれます。
さて、この写真、一体みんな何を見ているのでしょうか?!
それは、次回のお楽しみ!
ではー!